有 間 ダ ム
【目的】
秩父山塊から源流する1級河川入間川の右支川、有間山(標高1,213.5m)に源を発する有間川(合流点上流730m、飯能市下名栗)に建設された中央土質遮水壁型ロックフィルダムです。
入間川下流流域は、都市化により、人家が密集し、出水のたびに災害に見舞われ、根本的対策が必要とされていました。また、流域の飯能市、県営広域第一水道供給区域は、首都圏近郊に位置するため、人口の増加が著しく、深刻な都市用水の不足をきたしています。
有間ダムは、これらの問題に対処するため、入間川総合開発事業の一環として建設された県営第1号の多目的ダムで、昭和61年3月に完成しました。
【効果】
(1)洪水の調節
洪水期間(7月1日~9月30日)に、ダム地点での計画洪水量360m3/sのうち320m3/sを調節し、下流流域を洪水から守っています。
(2)流水の正常な機能の維持
飯能市小瀬戸地点より下流701haの耕地に対する灌漑用水、既得上水等の供給、さらに河川が本来持っている機能(動植物の保護、流水の清潔の保持、地下水の維持等)を正常に維持するために、渇水時においてもダムから流水の補給を行っています。
(3)都市用水の確保
沿岸下流の飯能市上水道に34,560m3/日(0.4m3/s)、県営広域第一水道に25,920m3/(0.3m3/s)の水を供給しています。
【特色】
(1)小流域に建設するロックフィルダムの安全をより高めるため、洪水吐にはゲートを設けず全量を自然調節しながら流下できる構造としました。
(2)洪水吐導流部は地形の制約から、トンネル式を採用しました。
(3)水没移転家屋はありませんでした。
名称 | 有間ダム |
所在地 | 埼玉県飯能市大字下名栗1830-1 |
連絡先 | 電話:042-979-0914 |
あると嬉しい! |
表示 スマートフォン|パソコン