男声パートのみで構成される合唱団「フォレストコール」は飯能市民合唱団の男声パート陣によって、平成26年に結成され、現在は月に2回、中央公民館で練習に励んでいます。森林文化都市に因んで「フォレストコール」と名付けたそうです。東京室内歌劇場に所属するテナー歌手の島田道生氏を指導者に迎え、市民合唱祭、公民館祭り、老人ホームへの慰問演奏、埼玉県男声合唱フェスティバルなどに参加するほか、飯能市で毎年年末に開催されるベートーヴェン交響曲第九演奏会、通称「第九」の主力メンバーとしても出演しています。「第九」は市民から合唱団を募集し、プロのオーケストラやプロ歌手とともに第九を高らかに歌いあげ、年末の風物詩としても広く知られています。練習はストレッチから始まり、発声練習、伴奏に合わせて練習曲に取り組んでいました。メンバーは未経験者から経験者まで多様。パート毎に譜面と向き合い、音を拾っていきます。自主練習で指揮を担当し、副団長も務める須田良和さんは「周りの音を聴いて、ただ歌うだけじゃなくて響かせるように」と熱が入っていました。「見上げてごらん夜空の星を」を男声合唱で聞いたときには、身体中に響く低音と重厚なハーモニーで印象がガラリと変わりました。
平均年齢は68歳、現在団員は24人ほど。合唱と聞くと少し肩肘が張ってしまうイメージがあるけれど、話を聞いてみると仲間とともに歌うことを楽しみ、人生を謳歌している方々がたくさんいらっしゃいました。団長を務める細田俊雄さんは高校時代に合唱と出会い、20代の頃から市民合唱団に在籍しており、合唱歴は40年以上。「とにかく歌うことが大好きなんです。歌うことが健康の源にもなっていますし、皆で歌うことがとても楽しいです」と嬉しそうに話します。話す声も低音の響く良い声でした。また、新宿から1時間以上かけて、練習に参加されていた方もいらっしゃいました。元々飯能に住んでいたそうですが、その後都内に引っ越し、フォレストコールには4年前から「第九」をきっかけに参加するようになったそうです。「電車に乗っている時間が譜面を読み込むいい時間なんです。気心の知れた仲間と歌えることが幸せです」と笑顔で話していました。生涯を通して好きなことをやり続ける姿はカッコ良く、人生と共に歩み寄り添ってきたからこそ厚みを帯びた素敵な歌声を響かせていました。
名称 | 飯能フォレストコール |
公式サイト | http://forest.ikidane.com/index.html |
所在地 | 埼玉県飯能市 |
連絡先 | 電話:なし |
最寄駅 | 西武池袋線「飯能」駅 |
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